彼のぬくもり


隣で蛍がモゾモゾ動いたと思えば、本当に軽く俺の袖を掴んでいた。


甘えたいのか?
可愛いやつめ!



さり気なく引き寄せてやり腕枕をしてやった。


やっべえ。
心臓バックバクだわ。バレてねぇかな?
そう思って、顔を覗けばスヤスヤと寝てやがる。


え?コイツ緊張感とかねぇの?
うわー、絶対俺の片想いじゃん。

辛いなー。



取り敢えず寝るか。


そう思って目を瞑れば徐々に意識は薄れていった。




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