彼のぬくもり
腕を引かれたまま職員室へ。
その間も悲鳴は聞こえていたが取り敢えず無視。
ガタガタガタ
何?!
そう思って振り向けば私の担任の水野先生が。
「く、黒瀬!来たのか!」
「あ、はい。」
「親御さんは‥‥」
「いえ、今は優の家にお世話になっているので。」
「そ、そうか。取り敢えず後で俺と一緒に教室に行こう!席わかんないだろ?」
「あ、はい。お願いします。」
「‥‥じゃあ俺先に行ってるからな。帰りは迎に行くから大人しくしてろよ?な?」
そう言って優は行ってしまい、私は職員室の端で大人しく先生が来るまで待っていた。