彼のぬくもり
「なあなあ。」
その声に反応して隣を見れば爽やかな少年が座っていた。
「俺隣の席の渡辺 直ってゆうんだ!よろしくな?」
「あ、よろしく。」
「さっきさ、相沢さんの事良く分からないって言ってたよな?」
「うん。何なの?優様とか。」
「あれはな。この学校の制度に関係すんだけど。」
そう言って直が説明した制度とは、こうゆうものだった。
この学校には校長の次に偉い位置に属する生徒が毎年3年の中から2人居るという。もちろんただの教師より上の地位だ。
そして毎年その2人にはある通り名があるとの事だった。
今年の2人は
ー相沢 優 アイザワユウ
またの名を“黒帝”
ー神崎 迅 カンザキジン
またの名を“蒼龍”
その2人が清涼高校2トップ。