彼のぬくもり



「なんでもいいのかーい!
んで?お前の名前は?」


そう言いながら優って奴は私の隣に座った。


「なんでもいいもんはなんでもいいわ!
なんなのよ、ゆっくりできないでしょ?どっか行け。」

「ど、どどどど、どっか行けだとぉぉぉおおお?!
嫌だ!俺はここにいる!」

「あっそ、なら私がどっか行くわ。」


そう言って立ち上がってみれば痛む体。

「いっ」

一歩も進めずにその場にうずくまる。


「え?!何?どうした?!
だ、大丈夫か?!」



あー最悪。
ここまで酷かったなんて予想外。


「とりあえずもう一度座れ!」

そう言われ素直に座りなおす。


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