彼のぬくもり
だから咄嗟に言ったんだ
「‥‥‥‥俺もお前んち行っていいか?」
って。
離れたくなかったし、もっと知りたいと思った。
蛍の隣に座るのはすんげぇ緊張したし、後部座席に3人で座るからぎゅうぎゅうで、触れたところが熱くなって正直テンパったし。
どれだけ見ていても飽きなくて暇さえあればずっと見てた。
それからも俺は毎日優の家に通って3人でともに過ごしてた。
もう好きで好きでたまんなくて、俺女好きになったの初めてだし、どうしていいのか分かんねぇし。
だから今日、初めて泣いた蛍を見てどうしようもなく守りたくなった。
支えてやりたい。笑わせてやりたい。楽しませてやりたい。いろんな気持ちでいっぱいで、いつの間にか口元が緩んでたらしい。
「お前何、ニヤニヤしてんだよ。気持ちわりぃな。」
「‥‥‥‥うるせぇ。」
「なにかんがえてたんだよ?」
「蛍の事。」
「はぁ?何で。」
「‥‥‥‥す、きだから。」