彼のぬくもり


だから咄嗟に言ったんだ


「‥‥‥‥俺もお前んち行っていいか?」


って。



離れたくなかったし、もっと知りたいと思った。


蛍の隣に座るのはすんげぇ緊張したし、後部座席に3人で座るからぎゅうぎゅうで、触れたところが熱くなって正直テンパったし。



どれだけ見ていても飽きなくて暇さえあればずっと見てた。




それからも俺は毎日優の家に通って3人でともに過ごしてた。

もう好きで好きでたまんなくて、俺女好きになったの初めてだし、どうしていいのか分かんねぇし。


だから今日、初めて泣いた蛍を見てどうしようもなく守りたくなった。
支えてやりたい。笑わせてやりたい。楽しませてやりたい。いろんな気持ちでいっぱいで、いつの間にか口元が緩んでたらしい。



「お前何、ニヤニヤしてんだよ。気持ちわりぃな。」


「‥‥‥‥うるせぇ。」


「なにかんがえてたんだよ?」


「蛍の事。」


「はぁ?何で。」


「‥‥‥‥す、きだから。」




< 47 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop