彼のぬくもり
「ちょっとごめんな。」
そう言っていきなり私の薄い長袖の袖をまくり上げた優。
「ち、ちょっと!
何すんの!」
「やっぱりなー。
この痣どうしたんだ?
治り掛けから新しいものまで。
たくさんあるじゃねーか。」
「ほっといてよ!関係ないじゃん!」
そう言ってそっぽを向くと
肩を優しく掴まれ優の方へむかされた。
「確かに俺、関係ないけどさ。
関係ないから逆に話しやすい事もあんじゃん?
だからさ、話してみ?」
そう肩を掴まれたままで
真剣に言われ
私はポツリポツリと話し出した。