彼のぬくもり
部屋を出て帰ろうかって時に後ろから足音が‥‥
バタバタ
「ゆーうー!」
ガバッ
綺麗な女の人が優に抱きつく。
ズキん
ズキン?
な、んでだろ‥‥
ふと目を向ければまだ抱きついている女の人。
「蘭!離れろよ」
「嫌!久々に会えたのよ?!離れたくなーい!」
「チッ、はぁ。」
蘭って人が目が合う。
色気のある瞳に程よく高い鼻に薄い唇。
綺麗に巻かれたダークブラウンの髪が揺れる。
多分身長は170位で優の隣に並ぶと凄く様になる。
「誰?この女?迅の女?」
「ちげーよ。」
「優は私のだから近寄らないでね?」
彼女、なの?
やだ。
ズキズキ痛む心。