彼のぬくもり
たまたま日直だった私は放課後、日誌を渡しに職員室にいってその帰りだった。
迅が下駄箱で待ってるから少し急いでて、角を曲がった時に誰かとぶつかった。
「きゃっ」
「いった〜」
「ご、ごめんなさいっ」
「だいじょー‥‥、あら?蛍ちゃんじゃない!」
「え‥‥、ら、蘭さん‥‥。」
「ねぇ、ちょっと話しない?」
「で、でも、急いでるので‥‥」
「大丈夫大丈夫!すぐ終わるから」
そういって連れてこられたのは空き教室だった。
「あんたさぁ、まだ優の家にいんの?」
「え、あ、はい。」
「いい加減出てったら?優が嫌がってたよ?」
「え?」
「え?じゃなくってさ、邪魔なんだってさ。だってそうでしょ?あそこは優の家なのにあんた居すいちゃってさぁ。私も優の彼女としてはやっぱり嫌なのよね。優も言ってたし?やっぱり連れてくんじゃなかったって。正直要らないから消えて欲しいって。もうあんたといるの飽きたんだってー。」
い、らない‥‥