彼のぬくもり
迅side



俺が蛍にキスをしてから俺達の関係は一気に崩れた。

優は俺と蛍を避け続け、挙句蘭が転校してきた。



蘭がわざと優に腕を絡ませたり、優を連れ回してわさと蛍の前に出て行ってる事も気が付いていた。
優に電話しても出ねぇし、顔を合わせてもすぐに避けられる。
話しかけることすら出来ねぇ。







蛍はみるみるうちに元気がなくなっていって、もう限界に見えた。




俺が蛍を壊してる。



日に日にその思いが増す。





何が支えたいだ、笑わせたいだ。

俺が奪ってんじゃねぇかっ



俺は好きな奴を、大切な奴を、苦しめてるっ!!


浅はかだった‥‥
正直、現場を見られた時はラッキーだと思った。


そんな事思った俺をぶん殴りてぇ。


でもそんな頭の思いとは裏腹に、心が叫ぶ。




抱き締めたい。
キスがしたい。
全てを俺のものにしたい。

蛍が、欲しい





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