彼のぬくもり
しばらくバイクで後についていくと、綺麗なマンションの前で優が停車する。
ほぇー
こんな所住んでんのか。
バイクを脇に止めると、既に優がマンションの入口に立っていた。
二人でエントランスに入り、エレベーターに乗り込む。
ん?優最上階に住んでんのか。
ちょい待てよ。親は?
私は気になり聞いてみる。
「親は?」
「親ならいない。ひとり暮らしだ。」
「ふーん。」
「取り敢えず、家に入ったら風呂すぐに入れるから、蛍はちゃんと浸かること!」
「ん、わかったー、」