彼のぬくもり
蛍side


目を開けると自分のベットに寝ていた。

起き上がっておでこの違和感に手を伸ばせば冷えピタ。



私何で寝てんの?
何があったっけ。




何か考えるのも面倒臭い。
疲れた。


自分の体が抜け殻の様に感じた時扉が開いて、迅が顔を覗かせた。

綺麗なブルーがいつもなら優しく感じるのに、今日は凄く冷たく感じる。





色々と会話をしてるけど自分が話してる感覚は無くて、他人の会話を聞いてるような気分。


自分の声が段々冷めていくのが分かる。



「‥‥蛍、お粥作ったから、食べよ?」

「要らない」
“あんまり食欲が無いっていいたいのに”
「‥‥‥‥でもしっかり食べないと。」

「要らないって言ってるでしょ?!」
“違うっ”
「‥‥っ」

「私に構わないでよ!別に大して心配もしてないくせに!迅も必要ないんでしょ?!要らないんでしょ?!」
“違うっ違う!こんな事が言いたいんじゃない!”
「そんな事」

「そんな事無くない!今は迅の顔見たくない!出てって!」



もう誰が話してるのか自分がどうしたいのか、分からない。




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