S.U.K.I


幼い子供がするような顔ではなくて、親が子を怒るときのような顔………


まるで、こっちにくるなと言うような険しい顔で。


私も秀も理解できずに、ただひたすら、優を呼ぶ。


すると、淘がその橋に近づいてゆく。


優は、ひどく悲しそうな顔をして橋を渡ろうとする淘を見つめていた。


橋の真ん中辺りで淘が振り向いた。


顔が何故か、17歳の淘の顔で……



『…ごめんね?』



そのままパタパタと走って渡ってゆく……





………――ところで目が覚めた。


< 135 / 316 >

この作品をシェア

pagetop