S.U.K.I



「煌がこー言ってるし、いいんぢゃん?チーズケーキで。」


「…あそ。ぢゃケーキは、決まり。場所は、優くん家でいいんでしょ?」



淘は、残念そうにルーズリーフに時間、人数、場所を綺麗に書き込んでいく。



「ね、稔ちゃんもいる?」


「あぁ、稔?帰ってきてるかもな。」



稔は、今大学3年生の優と秀のお姉ちゃん。


新体操をやっていて綺麗でしかも頭もいい、姉の見本といってもいいような完璧な人。



「やたっ、煌!稔ちゃん、いるんだってぇ♪みんなでプリ撮りに行こ!!」



淘の眩しいくらいの笑顔に稔と優のことが好きな気持ちは、同じくらいなんだと感じる。



「だね!早くクリスマスになってほしー!」



私が笑顔で3人を見回していくと秀だけ納得いかなそうに頬杖をついている。



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