S.U.K.I
死にたくなるような青


次の日は、結構な大雪だった。


12月27日…梅澤家、伊佐木家の、両家で葬式が営まれた。


こうなることを知っていたかのように、よそよそしく大勢が集まった。


私的にあまり嬉しくなかった。


最後のお別れだから、みんなきて当然なのに、声をかけられることが苦痛だった。



「残念でしたね。」

「まだお若いのに…」

「可哀相に。」



何が?どーいう風に?


なんで、そう思うわけ?


一言置いて去ってゆく、大人たちには、そんな言葉を投げ付けたくなるくらい、無性にイライラした。


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