S.U.K.I


「そ…だね……笑ってるよ。」


「だから、あいつの分も生きろ。優の分も生きろ。そんで、あいつらが笑えなかった分笑ってやんだよ。」



小さく頷いた。


その横で穹が茶化して、くせー、とかゆってたけど、穹だって泣いていた。


みんなみんな、心兄の話を聞きながら泣いていた。


今日泣いて、明日から笑えるように。


雨のあとの虹をかけるように。







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