S.U.K.I



「かーえり!淘知らない?つか、見てない?」


「見てないよ、ね。麻弥は一緒にいたけど。」


「うん、煌、急用?」


「ううん、ならいい。あんがとね!」



還梨に聞いても中ちゃんに聞いても淘は、見つからない。


ま、二人一緒にいたから、どっちに聞いても答えは、一緒なんだけど。


もう30分もたつのに。



「あーぁ、満腹屋…。」



独り言をつぶやくと、不意に目の前が暗くなる。


誰かの手が私の目を覆っているみたい。



「遅いよ、淘!まぢ腹減ったんですけど!」



淘かと、思ったがどうやらハズレみたい。



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