S.U.K.I



「誰ー?!」


「俺だよっ!」



突然がばっと後ろから抱き締められて、私は、声で犯人を突き止めた。



「しゅ〜う〜?!」


「きーら♪怒ってんのに顔真っ赤なんですけど!超ー可愛いんですけど!」


「うっさい!!からかうなバカ!」



私は、必死に私よりでかい秀からもとい、秀の腕から抜け出そうともがき、やっと抜け出せた頃には体中が火照っていた。



「おい。んなことしていーと思ってんのか?」


「は?!」



私が顔をしかめると、秀は50円を指し出した。


< 19 / 316 >

この作品をシェア

pagetop