S.U.K.I


私は、わけも分からずに、首を傾げると秀は、含み笑いをしてみせた。



「バカだな〜煌。この50円玉の意味分からない?よーするにだね、一緒に満腹屋に行ってやろうって話!」


「なんでっ?!だって煌、淘と一緒に…てか、淘知らない?!煌、淘待ってるんだけど!」



私は、あたふたしながら、身振り手振りで秀に今の状況を伝えようとする。


しかし、秀は、そんな私を尻目にニヤニヤと笑う。



「つーか、淘なら待っててもこねーよ?」


「は?!まぢわけ分かんないんですけど!」



私は、半ギレ寸前で詰め寄るが、秀は動じなかった。



「だって、優と駅裏に新しく出来た喫茶店に行くことになったらしいから、煌に付き合ってあげてって言われたもん。」



わけが分からない。


私の約束のほうが先だったのに。



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