S.U.K.I
『ま、予定だから行けるか分かんねーけど。』
秀はもう、忘れちゃったのかな?
違う、そんなハズ絶対にない。
あるわけがない。
ぢゃあ、なんで?
どうしてそんなこと、考えたの?
『煌、一緒に思い出しにいこう。いつまでも、逃げてちゃダメだ。』
さらさらと書き足されていく言葉に私は、首を振ることしか出来ない人形のようになっていた。
頭の中は、すべてを否定する言葉ばかりだったし、素直に分かったなんて、言えるハズなかった。
「煌、嫌だよ。行けない…………行きたく、ない。」
心なしか、言葉の最後が震えて、擦れた。