S.U.K.I


「優や淘みたいに突然いなくなったらどうしようって。……たし、そればっかり……考えて…」



しゃくり上げながら涙を零す還梨に、何も言えなかった。



「煌、ごめん……ごめんね。」



布団を握り締めながら考えた。


私は、こんなに周りの人に迷惑をかけて、何をしていたんだろう。


ただでさえ、私も含めて辛い時期にこんなに周りの人を心配させて、何をしていたんだろう。


こんなことして、優も淘も許してくれるハズがないぢゃんか。


秀にだって、失礼ぢゃんか。


何をしてたんだ、煌。


何をしてたんだよ、煌。



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