S.U.K.I



「…いよ秀…痛いよ…。」


さっきまで我慢してた涙が次々と頬を伝う。


冷たい涙はまるで土砂降りのように零れ落ち、私の心の中も綺麗に洗い流して行った。



「バカ塩ラーメン男…。」


不意に口を突いて出た言葉は、不覚にも私辞典の中であっさりしすぎた男のことを意味する意味不明な言葉だった。



「さっきから言ってるけどそれ、何?悪口?」


「あっさり……」


「何?」


「…あっさりボディタッチすんな、変態〜!!!」



私は、またもあっさり聞いてきたこのエロバカ塩ラーメン男を勢い良く突き放した。



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