S.U.K.I


『煌が可愛いから。
びっくりしたけど、
飛び付いてくるなんて
反則ぢゃね?』



私は、また顔が赤くなる。


なんて罪な男なんだ、こいつは。


まったく、そんな綺麗な顔してるくせに、可愛いとかやめてほしい。


私のドキドキが止まらなくなったぢゃんか………。


むくれて、下を向いていると秀がまた唐突に抱き締めてくる。



「今度は何………?!」



今度は、書く気配も筆談用ノートを出す素振りも見せずにただじっと、私の首元に頭を埋めていた。


秀のさらさらの髪が首に当たってドキドキが止まらない。


この、心臓の音が秀に聞こえていないかということだけが気がかりだった。



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