S.U.K.I


きらきらした、その笑顔に泣きそうになった。



「そんなことないって。あんた、それ言うためだけにきたの?!」


「ま〜ね?つか、風呂入んなよ、俺あがったし。あれ?まだ風呂入ってないハズなのになんで顔赤いの〜?」


「いい加減にしないと怒るょ!!ちょっ…穹!!」



楽しそうに笑って、はしゃいで、逃げてゆく。


一時の元気かもしれないけど、それだけでも十分嬉しかった。


立ち上がりかけた体をベッドの上に戻して、ふっと息をつく。


机に目を向けて、卓上カレンダーを見つめながら、考えた。


あと………、3日後。


あと3日で、あの海に行く。



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