S.U.K.I



「っ痛!あっさりぢゃなくてすんなりだろ!お前のほうがバカぢゃねぇか!」


「ほーらー認めた〜!エロバカ塩ラーメン男!!」



私があかんべぇをすると、秀は、少し笑って言う。



「お前、やっと笑った!」


「へ…?」



私がぽかんと口を開けると秀は、嬉しそうに笑う。



「淘と優が喫茶店行ったっつったら、もろショックって顔してたから。」


「なんで…?」


「俺にゃあ、分かんだよ!さみーからさっさと帰んぞほら、競争だ!」


「はっ?!ちょ、待ってってば!」


「待てと言われて待つバカもいまい!」



秀は、それだけ言うと満足そうに笑いながら目の前の坂をダッシュして行った。


私は、必死に追い付こうとするが現役野球バカの秀に勝てる訳がなかった。



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