S.U.K.I
肌寒い、潮風を浴びながら朝日の下、手を繋いだままただぼーっと流れる時間を過ごしていた。
『なぁ、俺ら
やっぱり運命だと
思うんだよね。
幼なじみだし
家近いし
ずっと一緒だし。』
ふとまっさらな砂浜に目をやると、秀がそんなことを書いていたから何かと思った。
目をぱちくりしてると、秀は少し笑ってまたさらさらの砂を掻き分けた。
『Syu.Umezawa.Kira.Isaki』
秀の名前と私の名前。
そんなの、ずっと昔から知っていることなのに、なんでいまさらなのかと首を傾げた。
『意味、分かる?』
私は、ううん、と首を振る。