S.U.K.I


『疲れてるんだろ?
最近さらに付きっきりだし。』



心配してるくせに、邪魔するとはなんて奴だ、と思いながらノートを読み、首を振る。



「子供についててあげられるのが親の特権だし、そんなんで疲れてたら新に呆れられちゃうよ。」



秀は、なんだかんだで新と私にはべたべたで、こんな休日なんかは私そっちのけで新に構ってることもあるくらい、典型的な親バカ。


たまには、私も構ってほしいと言うのが本音だったりする。



『だな。
変なこと言ってごめん。
でも無理すんなよ。
俺もいるんだし。』



うん、と頷きながら、新の傍に寝転ぶ。



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