S.U.K.I



「…中本。」


「え?!もしや、中ちゃんの妹?」



私が念を押すように聞くと中ちゃんがこくんと首を振った。



「うん、腹違いのね…。」


「ハラチガイって?」



ここで還梨が普段のバカ差を炸裂させた。


ぽかん、と口を開いたままフリーズの私に中ちゃんが口を開いた。



「親が違うってことなの。ちなみに麻弥は、親が離婚してお母についてったんだけど、子持ちの男付きで。そいつの子供が静菜。」



私は、淡々とした口調で話す中ちゃんを不思議そうに見ながら相槌を打つ。



「そうだったの?知らなかった……。」


「しょーがないよ。高校になってからの友達だし。」



と、中ちゃんは笑った。


《いや、絶対言いたくないこと言わせちゃったよ…》


私は、普通に笑う中ちゃんを見て、自分のしたことの重大さを知った。



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