S.U.K.I



現に私と還梨と中ちゃんは今通う高校にくる前は別々の中学で、還梨と中ちゃんは隣の西篠崎中学だったから。


この町に小学校は6校、中学校は2校、高校は1校とそれなりに整っている。


でも地形も少子化もそれなりなので1つ1つの在席人数が少ないのだ。



そして私は篠崎・小学校、中学、高校とこの町の中の町内分割で一番いい場所に住んでいるためバスを使わずして高校にまで通うことができてるのだ。


しかも、駅も近くて一石二鳥。


ま、そんないい土地にいるにも関わらず私の家があるのは山の麓だけど。



「あーっ、聞いたことあるかも。麻弥んちが離婚したのって中2の春だったもんねぇ?」



中ちゃんがこくんと頷く。


還梨は、普通に笑って喋り中ちゃんもそれに対応している。



「…煌?」


「え…、何?!」



私がしどろもどろしながら言うと、中ちゃんが肩の力を抜くようにふっと、息を吐いた。



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