S.U.K.I



うちの家族は母方の爺ちゃん、婆ちゃんとお母さん、私、淘、穹の6人家族。


私と淘が8歳、穹が6歳の時にお父さんが若くして死んでから母方の実家に住んでいる。


お父さんの爺ちゃん、婆ちゃんは今だ健在で今も仲良く暮らしていてたまに遊びに行くくらい。



「そーらぁー!あんたもいい加減、支度始めたらどうなの?」


「分かってるっつの。つか俺、八雲来ないと学校行けねーし。」


「支度して待ってるくらいぢゃなきゃ、あんたも遅刻よ?バカだねぇ。」



お母さんは、家を出る私達を送るため、玄関先で穹に説教を浴びせる。


その時私の後ろにある玄関の扉が開き、赤い頬をした爺ちゃんと婆ちゃんが体中雪まみれで帰ってきた。



「おぉ、煌ちゃんかい。もう学校かや?早いねぇ。」

「何言ってがだ。淘も煌も明日から冬休みだがんにまだ学校だっぺや。考えてもみれや。」



若干ボケの入った婆ちゃんに爺ちゃんが説教をする。


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