幼馴染み卒業計画。
風が強い。寒い。でも背中はあったかい。

「葵ー……。近くね?」

後ろで葵が俺の背中にひっついてる。

まぁ、当たり前か。2人乗りだもんな。

それにしても、やっぱり近い。

『やーだ。そうちゃん暖かいし、離れたら私、自転車から落ちちゃう。』

とか言ってくる。

でも俺だって男だし。

「俺以外の男だったら、どーすんだ?」

とか言ってみたら、

『そうちゃんだから。だよー!そうちゃんだから、こーゆー事するんだよ?』

って言われて。嬉しくて。

俺の中であふれでた葵への【好き】が言葉になりそうになった。
< 4 / 20 >

この作品をシェア

pagetop