幼馴染み卒業計画。
「葵ー?」

『……?どしたの?』

言わなきゃ。今なら言える。

でもー………。


「学校。着いたぞ。」

としか言えない俺はただのヘタレ。

『おっ!ありがとー!じゃあ、帰りもよろしく!』

と言い、走って友達の元へ向かう葵。

俺は結局、その背中にしか言えないんだ。

……【好き】って……。



俺は幼馴染みっていう関係が嫌いなくせに、関係を卒業する勇気なんてこれっぽっちもない。

やっぱり俺は、幼馴染みっていう関係…。仲の良い関係を崩したくないんだ…。




俺のバカ………。
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