只今考え中
「お米?」


「あ、うん。悪いけど・・・買ってきてくれない?ほら、喫茶店近くのスーパーって深夜までやっってたわよね?」


お母さんは私の返事も聞かずにお金を渡してきた


「じゃあ、お願いね」


「ちょっ、お母さん!?」


お母さんはそのまま自分の部屋に入ってしまった


私は仕方なくお米を買いに行くことにした


「普通、娘をこんな時間に外出させる?」


そう思いながら目的のスーパーへとやってきた


「あ、これだ。わっ重・・・」


そのまま十キロのお米を抱えてスーパーを後にした


「・・・音無?」


帰宅途中、呼ばれたため振り向いた


「柴本先輩!どうしたんですか?」


「それはこっちのセリフだよ。それ、持つよ」


そういうと私の腕の中にあったお米を持ってくれた


「すみません、ありがとうございます」


「でも、こんな時間に買い物することはなかったんじゃないか?」


私はなんて言ったらいいのか答えを返せなかった


「まぁ、何にせよ無事でよかったよ」


「え?」


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