只今考え中
「マネージャー、やろうかな」


「マジで!?」


圭介の声が大きくて皆に注目された


「富永ーちゃんと聞けよー」


「すいません」


先生に注意されて圭介は頭を下げていた。先生が黒板のほうを向いたのを確認して謝った


「ごめんね、私のせいで」


「俺の声がデカかったからだって」


次の休み時間に弥生にしつこく聞かれたのは言うまでもない


放課後、私は圭介に連れられてサッカー部に来た。ちなみに弥生はバスケ部


「・・・ってなわけで見学させてあげてください」


「まぁちょうど三年もあと少しだしな。俺はサッカー部部長、三年の柴本涼雅‐シバモトリョウガ‐」


「音無舞花です。よろしくお願いします」


そのあと、マネージャーである三年の島木‐シマキ‐先輩、二年の前田‐マエダ‐先輩にいろいろ教えてもらった


「でね、島木先輩と柴本先輩は別れちゃったの」


前田先輩は人の恋愛が大好きで、部内の恋愛事情を教えてくれた


「前田ー!涼雅のことは話すなって!」


「でも、すごく有名じゃないですか~」


二人は明るくて親切だった。一緒にいてこっちまで楽しくなってきた


「前田先輩は彼氏いるんですか?」


「おぉ、突っ込むねー!私はDFの坂井雄也‐サカイユウヤ‐が彼氏だよ」


このサッカー部は仲が良いらしく、マネージャーと選手のカップルは当たり前らしい


「音無は?気になった人とかいる?」
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