只今考え中

この部活では、名字に呼び捨てが絶対！
先輩にはちゃんと先輩をつけることが決まりらしい


この決まりは部長の柴本先輩が差別の無いように作ったもので、こうして皆が仲良くできて結束力を高めることができているらしい


「私はまだ・・・」


「富永は？一緒に来てたじゃん」


「圭・・・富永は友達なので」


私が言い直したのに気付いたのか島木先輩が優しく言った


「無理して名字じゃなくてもいいよ？私もまだ柴本のこと涼雅って呼んじゃうし・・・前田も彼氏のこと名前で呼んでるしね」

「そうだよ。よそよそしく呼ばなきゃいいんだよ！さん付けとかね。あ、始まるみたいだね」


二人は急いで運動場に行ってしまった


私はどうしたらいいのか分からず、ただ立ち尽くしていた

それに気づいたのか柴本先輩が駆け寄ってきた


「ごめんね、今からミニゲームやるから教えられないんだ。音無さえよければボール拾いしてくれる？」


「あ、はい」


私は適当にフィールドに行き、ボールを拾うことにした


「・・・ﾊｧﾊｧ」


ボール拾いは意外と大変でミニゲームが終わるまでずっと走っていた


ﾋﾟｨｰﾋﾟｨｨｰ


島木先輩の笛の合図によりミニゲームが終わった


選手は水分補給をして、マネージャーは残りのボールを拾った


「ごめんね、お疲れ！音無も水分補給していいからね」


そういわれたため、私も水分補給をした


「舞花、よく動いてたな」


圭介が私に近づいてきて言った


「圭介もかっこよかったよ？」


すると圭介は赤くなってしまった