只今考え中
案の定、圭介は怒りが爆発しそうになっていた


「どっちも同じだと?」


「け、圭介!弥生は悪気があったわけじゃないんだよ?サッカーのこと知らないだけだよ」


「私もバスケで位置チェンジするけど、好きならどこにいても一緒だよ」


弥生は圭介の怒りを後押ししてしまった


圭介は席を立って教室から出て行ってしまった


「ちょっと圭介!」


弥生が追いかけようとしていたのでとっさに止めた


「私が行くから!弥生は先生にうまく言っておいて」


そう言い残して圭介の後を追いかけた


「圭介!」


階段の踊り場で圭介を見つけて腕を掴んだ


「放せよ!!」


すると思いっきり振りほどかれ、バランスを崩した


「わッ」


そしてそのまま下の階に続く階段へと落ちていった


「・・ッ・・・」


全身に痛みが走って動けなかった。圭介を見てみると複雑な表情をしていた


「音無?」


誰かに呼ばれたけど身動きが取れなかった。でもその声は私をすごく安心させた


ここで意識は途切れた



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