お前が愛しすぎて困る
一年くらい続いたある日。
江梨子から『今日子供預かって』という意味不明なメールが届いた。
その日は夜江梨子と会うことになっていて、
不思議に思って電話すると、
取り乱したような江梨子の声。
どうやら友人に送るはずのメールを間違って俺に送ったらしい。
それでやっと、
江梨子が結婚していたこと。
子供が1人いること。
旦那と不仲で離婚したいけど、
親権が欲しいからまだ出来ないことを知った。
「だましていてごめんね。」って泣きながら謝る江梨子を見て、
はじめてこいつが俺とこんな関係を続ける理由が分かった。
「俺といて、その淋しさが埋まるなら側にいてやる。」