お前が愛しすぎて困る
そう言うと、さらに泣きながらしがみついてきた江梨子。
好きだったかと聞かれると、その時はそうでもなかった。
でも、
俺を必要としていたのは分かった。
俺の存在でこいつが少しでも楽になるのならそれでいいと思った。
今は江梨子の物分かりのいいとこやあっさりしたとこ、
子持ちとは思えないスタイルの良さ、
あと身体の相性は気に入ってる。
だから “ 彼女 ” として周りの奴らにも紹介した。
既婚者っていうのは伏せて。
ただ花南と隆太だけには本当のことを話したけど。
二人ともそんなにいい顔はしなかったけど、俺がいいならいいって言ってたと思う。