ラスト・ラヴァー
1章 ケンカと裁縫
太陽が照りつける昼休み
「あっちぃぃぃ!」
テノールボイスが響く
「そんな事わかってるよ斉木」
「だってよ〜今日30℃越えてるんだぜ?お前暑くないのか三谷?」
「別に?お前はいつも暑苦しいからな」
「うるせーよ……」
三谷は校舎の外を歩いていた
親友の斉木も一緒だった
小さい頃
インドア派の三谷が
外で遊ぶ子供に混ぜてもらえなかったとき
斉木だけは三谷の事を友達としてみていた
それいらい小中高と同じ学校だ。
「それにしてもなぁ」