クールな先輩の心を奪う方法
…それから私達は
付き合うようになった。


…今日は珍しい組み合わせ。
ダブルデートってやつ。

大地、美雨。聖、梓。

「本当、佐々木達が仲直りしてくれて良かった」
聖が呟く。
「…本当。でも、私が保田さんに抱きしめられてるの見た聖の顔、怖かった」

「…へ?…保田さん、梓の事抱きしめたんですか?」
美雨の顔が引きつる。
…しまった。美雨はあの場にいなかった。
「オレだって、病気で伏せってる佐々木、抱きしめて眠たぞ、こうやって」

と、バカ聖が美雨をぎゅーって抱きしめた。

「お前、バカか⁈人の女勝手に抱きしめてんじゃねえ」
「…美雨、いいとこ取りし過ぎ!」

大地は聖に。私は美雨に怒り出す。

「へ⁈そんな事したの⁈私、知りませ〜ん!」

美雨が叫んだ。
…この子、肝心なことは何も知らないみたい。
そう思ったら、怒る気も失せた。


…楽しいダブルデートになりそうです


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