クールな先輩の心を奪う方法
★
…今朝は、非常に憂鬱だった。
昨日、散々ダメダメな所を保田さんに見られた挙句、『トロ子ちゃん』と言う可愛くないあだ名まで付けられてしまった。
「おはようございます」
「あ、佐々木さん、いい所にきた」
…出た。
お局様。私が断れないのをいい事に、沢山の雑用を押し付ける。
「どうしたんですか?」
「これこれ、この書類の線引いてるとこ、まとめてほしいの」
…やっぱり。
自分で簡単に出来るくせに、面倒くさいからやらないのね。
「これは、急ぎですか?」
そう思っても、決して顔にださず、笑顔で聞き返す。…偉い、私。
「そんなに急ぎじゃないんだけど、今日中には、欲しいかな」
と、笑顔を浮かべるお局様。
「わかりました、今日の夕方までには、山本(お局様)さんの手元に届くようにします。
「ありがとう、お願いね」
ご満悦な顔で自分のデスクに戻ったお局様。…全く、雑用くらいは、自分でして欲しいものだ。
「…その仕事、お前のか?」
デスクのパソコンを立ち上げていると、頭上から、声がした。
昨日、散々ダメダメな所を保田さんに見られた挙句、『トロ子ちゃん』と言う可愛くないあだ名まで付けられてしまった。
「おはようございます」
「あ、佐々木さん、いい所にきた」
…出た。
お局様。私が断れないのをいい事に、沢山の雑用を押し付ける。
「どうしたんですか?」
「これこれ、この書類の線引いてるとこ、まとめてほしいの」
…やっぱり。
自分で簡単に出来るくせに、面倒くさいからやらないのね。
「これは、急ぎですか?」
そう思っても、決して顔にださず、笑顔で聞き返す。…偉い、私。
「そんなに急ぎじゃないんだけど、今日中には、欲しいかな」
と、笑顔を浮かべるお局様。
「わかりました、今日の夕方までには、山本(お局様)さんの手元に届くようにします。
「ありがとう、お願いね」
ご満悦な顔で自分のデスクに戻ったお局様。…全く、雑用くらいは、自分でして欲しいものだ。
「…その仕事、お前のか?」
デスクのパソコンを立ち上げていると、頭上から、声がした。