クールな先輩の心を奪う方法
「もういいわよ!」
「…え??」

お局様の言葉に目を丸くする。

「こんな簡単な仕事、自分で出来るから

とてもご立腹みたいだけど、一体、お局様に何が?

「や、山本さん、どうしたんですか?一体?」

「保田よ!」
「保田、さん?」

「私の後輩のくせに、好き勝手言うんだから、ったく!」

「…」

お局様は、そう言うと、自分のデスクにズカズカと帰って行った。

…保田さんに目線を向けるが、保田さんは知らん顔で、黙々と仕事をこなしている。

お局様に意見出来る人は、この部署では、保田さんだけだ。
…凄い人だと、改めて思った。
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