クールな先輩の心を奪う方法
社食のランチを食べながら、お互い愚痴る。…ストレス発散になるんだよね、これが。

「美雨、昼から少し手空くからさ、雑用こっちに回しなよ。手伝うから」

そう言って、フッと笑った。

「ありがとう〜、梓様〜」
と拝んでみると、梓はプッと笑う。

「美雨には、敵わないわ」
「よく言うよ。梓は、私とは正反対。美人、スタイル抜群、仕事は出来る。三拍子揃ってるんだもん」

…本当に、私が男なら、絶対彼女にする。

「ありがとう…でも、美雨だって、小柄で、可愛い顔してるよ?仕事は…中の下だけど」

「あ、ひっど〜い!
そこまで言われると、ショック…」

プッと口を膨らませたかと思うと、すぐに落ち込む私。

「ゴメン、ゴメン。これあげるから許して」

お盆の上に、チロルチョコを二つ置いた。
そのチロルチョコに、喜ぶ私。

「子供か!」
と、梓に突っ込まれる。
…いい、コンビだ。
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