クールな先輩の心を奪う方法
「…まだ、終わらないの?」
定時になるも、私の仕事は、終わりそうにない。

「…うん、雑用は終わったんだけどね、後は自分の仕事」
そう言って、梓に苦笑いする。

「もう、今夜は一緒に食事に行こうと思ってたのに」
そう言って、ブーと怒る梓。

「…ゴメンね?」
「…終わる迄待ってる」

「え?いいの?」
目をキラキラ輝かせる私。

「聞いてもらいたい事あるし」
「…どうしたの?」

「おい!」
私達の間に割り込んで来た。

「なんなんですか、保田さん?」
「俺が先に約束しただろ!」

「…ぁ、忘れてた」
「え?そうなの?…それそっち優先!話しはまたでいいから」

そう言うなり、梓はさっさと帰って行ってしまった。

…ちょっと気になる。
< 22 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop