クールな先輩の心を奪う方法

★★

「また、お前か。佐々木」
部長のデスクの前で怒られてる女子社員。

初めて入ってきたその日から、凝りもせず、毎日のように怒られている。

佐々木美雨。

最初は、新人と言うだけの存在で、気にも留めていなかった。

毎日怒られているから、使えないんだろうなと思っていたが、どうやらそうじゃなかった。

佐々木は、自分に課せられた仕事以外に、先輩に頼まれた雑用を笑顔で受けている事が判明した。

どの仕事も、簡単なものばかりだかりだと、安易に受けているんだろうが、数が増えれば、こなすのは容易でなくなる。

一緒に入った新人は、キッパリ断っているのだから、佐々木も断ればいいのにと。

気がつけば、佐々木の事が、気になり始めた。

そのうち、見ていられなくなり、声をかけるようになり、それは次第にエスカレートし、怒るようになっていた。
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