クールな先輩の心を奪う方法
「もう、何なのよ」
と思ったが、10分後ですって?!
これを届ける先は、30階・・・早くしないと、保田さんが来てしまう。
私は慌てて会社の中に入っていった。
「これ、水木より預かってきたロムです、宜しくお願いします」
「わかりました、確かにお預かりしました」
一仕事終え、ホッと胸を撫で下ろす。
そして、また一階へ行く為エレベーターに乗る。
…あれから8分。保田さんの車は。
「…早!…もういる」
私は小走りに保田さんの車の下へ。
「遅い」
「何言ってるんですか?まだ10分経ってませんよ」
保田さんの言葉に反論すると、保田さんは可笑しそうにクスクスと笑った。
…きっとからかわれたんだ。
ボッと、顔が熱くなる。
「家まで送る・・・」
「エ、いえ、そこまでは」
慌てて断ろうとしたが、保田さんに強引に車に乗せられてしまった。
「保田さんて、強引ですね。…なんだか見た目と違います」
「・・・嫌いになった?」
「まさか!そんな事ありません!強引な人は嫌いじゃありませんから」
そう言って窓に視線を移した。
…だって、保田さんの顔が見られない。
「俺も佐々木の事好きだよ・・・
天然で、鈍感で、お人好しで・・・」
「全然、褒めてませんよね、それ」
そう言って保田さんをキッと、睨むが、それは一瞬の出来事で。
…だって、私を見る目が、あまりに優しくて・・・。
と思ったが、10分後ですって?!
これを届ける先は、30階・・・早くしないと、保田さんが来てしまう。
私は慌てて会社の中に入っていった。
「これ、水木より預かってきたロムです、宜しくお願いします」
「わかりました、確かにお預かりしました」
一仕事終え、ホッと胸を撫で下ろす。
そして、また一階へ行く為エレベーターに乗る。
…あれから8分。保田さんの車は。
「…早!…もういる」
私は小走りに保田さんの車の下へ。
「遅い」
「何言ってるんですか?まだ10分経ってませんよ」
保田さんの言葉に反論すると、保田さんは可笑しそうにクスクスと笑った。
…きっとからかわれたんだ。
ボッと、顔が熱くなる。
「家まで送る・・・」
「エ、いえ、そこまでは」
慌てて断ろうとしたが、保田さんに強引に車に乗せられてしまった。
「保田さんて、強引ですね。…なんだか見た目と違います」
「・・・嫌いになった?」
「まさか!そんな事ありません!強引な人は嫌いじゃありませんから」
そう言って窓に視線を移した。
…だって、保田さんの顔が見られない。
「俺も佐々木の事好きだよ・・・
天然で、鈍感で、お人好しで・・・」
「全然、褒めてませんよね、それ」
そう言って保田さんをキッと、睨むが、それは一瞬の出来事で。
…だって、私を見る目が、あまりに優しくて・・・。