クールな先輩の心を奪う方法
沢山のラブホ街は何処へやら⁈

いつの間にかそこを通り過ぎ、飲み屋街に入っていて、何処かの路地裏にいた。

そこにはここには似つかわしくない、洋風なたたずまいのお店があった。

「…あの」
あれだけ暴れて嫌がってたんだから、相当な人に見られていたに違いない。

申し訳ないやら恥ずかしいやら…

「…ここ、お前の奢りな」
と、真顔で言った保田さん。
そのまま店の中に入ってしまった。

「もう、待ってください!」
私も数秒遅れて店内へ。

…店内は、全て個室の隠れ家的お店で、周りを気にしなくていい作りになっていた。

席に着くなり、
「食べられない物は?」
「いえ別にありません」

「ビールは飲めるか?」
「飲めます」

と、聞かれ、店員にさっさと注文してしまった。…保田さんのペースについていくのがやっとだ。


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