悪魔なゾンビ少女

ゾンビ少女

[計画]

｢なにもそこまでする事は…｣
｢そこまでも何もねぇんだよ｣
｢だよなぁ｣
｢あんた、文句言える立場な訳？｣
夕暮れの放課後。
誰もいない教室には二人の少年と一人の少女と、その三人から見下ろされ座り込んでいる一人の少年。
そして三人から少年が言われた言葉は―
｢○○○○を殺してよ｣
｢いや、だから…｣
少年は尚も狼狽え、怯えた声をあげていた。
｢もし殺すなら解放してやってもいいぜ｣
｢え？｣
殺すことを要求してきた少年の一人が座り込んでいる少年に言うと少年は驚き、そして明らかに揺らいだ声をあげた。
｢バレないようにするからさ｣
｢そーそー。アリバイってやつ？も、どーにかするからさぁ｣
もう一人の少年も少女の方も座り込んでいる少年に言った。
少年は俯き黙ったまま答えなかった。
｢殺ってくれるよな？｣
解放してやってもいいと言った少年が催促するように言った。
座り込んでいる少年は黙ったまま、だか確かに頷いた。