悪魔なゾンビ少女
「ねぇ、凄く…痛かった…けど」
そう言い○○○○は椅子から落ちた少年の頬から手を離し、立ち上がって着ていたカーディガンのボタンを外し始めた。
そのままカーディガンを脱ぎ床へと落とした瞬間、教室中の人間が驚き息を呑んだ。
小さな悲鳴を上げる生徒もちらほら居た。
○○○○の白い制服の脇腹辺りが赤く染まり、そこには刃物でいれた切れ目もあった。
そしてその制服を捲ると―
教室中に悲鳴が木霊した。
口元に手をあてる者も居れば目を逸らす者も、腰が抜け座り込んでしまった者もいた。
○○○○が捲った場所には血色の悪い肌に刃物で刺された後のような、グロテスクな傷が存在していた。
その光景に騒然とする中、
「いやぁぁぁ!!もう、やめてぇ!!」
四人の中の一人、少女が叫び頭を抱えてしゃがみ込んだ。
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