悪魔なゾンビ少女
*****

「…」
尋ねながら○○○○はスポーツ万能な少年に視線を再び移した。
だが少年は○○○○から目を逸らしたまま俯き答えなかった。
「う、嘘だ…。刺された人間が動き回れる筈が…」
声が発せられたのは別の場所からだった。
「じゃあ、何で…私は動いているの?この傷は…何?」
声の主に視線を移して○○○○は尋ねた。
声の主は頭脳明晰な少年。
○○○○はその少年にも傷が見えるよう身体を回転させた。
「そ、そんなはずはない!!だってそれじゃぁ…もう人間では無いじゃないか!!」
傷を見た頭脳明晰な少年は腰を抜かし叫んだ。
それをみた○○○○は
「じゃあ、私…ゾンビ?」
相変わらず虚ろげな表情のまま、だが口元だけうっすらと笑みを浮かべ尋ねた。
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