悪魔なゾンビ少女
「大体は解ったわ。必要な道具は用意してくれるのよね?」
「まぁな」
美香は頷き、直樹の顔を見ながら尋ねた。
「あぁ、そうだ」
美香の問いに返事をした後、思い出したように直樹は言った。
「手鏡みたいなのって持ってるか?」
「一応持ってるけど…」
脈絡の無い直樹の問いに、美香は怪訝な顔をしながらも答えた。
「見せてくれるか?」
直樹の言葉に美香は黙って鞄の中から鏡を取り出し、直樹に手渡した。
美香が渡した鏡は四角く、小さめの折り畳み式になっているタイプ。
「此れなら大丈夫か」
直樹は呟くと鏡を美香に返した。
「な、何が大丈夫なのよ」
意味の判らない行動に、美香は鏡を手にしたまま尋ねた。

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